11/10「アメトーーク!」読書芸人がオススメした本
2016年11月10日放送「アメトーーク!」本屋で読書芸人
ツイッターでも、内容をツイートしたのですが、出演者たちが紹介された本を自分の記録用にブログにメモ。
ゲストは、お馴染みの
ピース又吉直樹、オアシズ光浦靖子、オードリー若林正恭に加え、メイプル超合金カズレーザーが出演。
今年読んだオススメ
今年読んだ本の中から、各々オススメの5冊を紹介
①村田沙耶香「コンビニ人間」
又吉「これも素晴らしかったてすね」
光浦「文章が読みやすいという、すごくさらさらさらさら入ってくる」
若林「コンビニみたいなところで働いている人が、自分を見つけて、出て行くみたいな話って多かった。でも、コンビニに入って、楽になるってあまりないよね」
②平野啓一郎「マチネの終わりに」
又吉「天才ギタリストとジャーナリストの女性の恋愛の話なんですけど、ワクワクするというか、これ男同士だったら、コンビ組むやんみたいな。女性同士だったら、小籠包食べに行くやんみたいな。なんかあるじゃないですか?こいつとこいつは合うっていう」
若林「多分、共感すると思いますよ。雨上がりさんの年齢とかで、よけい。好きなんだけど、ブレーキかけなきゃいけないとか」
若林正恭も選出
又吉「夫婦が徐々に似てくるって話なんだけど、すごく笑えるとこがあったり」
④島本理生「夏の裁断」
池田エライザ「人間臭いですよね〜すごい」
⑤上田岳弘「私の恋人」
又吉「これ何回も生まれ変わって、その度にこの人が自分の恋人やって、そっから生まれ変わるたびに、その人を探して…」
⑥中村文則「私の消滅」
又吉「すっごい!面白いです!ぜひオススメ」
光浦「やめられなくなるよね」
①村田沙耶香「コンビニ人間」
②金子薫「鳥打ちも夜更けには」
光浦「海鳥を打つ、鳥打ちっていう職業が3人いるんだけど、架空の夢のような島で、鳥打ちという架空の仕事があって、鳥を打つことが、1人の男が嫌だって言い始める話なんだけど、世界観すごいのよ!」
③木下良栗「グローバライズ」
光浦「これが短編集で、普通に温泉に入っている話なの。会社員の同僚2人が。だけど、最後の1行、2行で、でああーーって全部がひっくり返される」
④鹿島田真希「少年聖女」
光浦「これも読んでみて。ピースフルじゃないんだよ」
⑤天久聖一「挫折を経て、猫は丸くなった。」
光浦「この本がすごい。これ読んでほしい!色んな人の大喜利みたいな。これめっちゃ面白いの。書き出し小説なの、書き出ししか書いてない、架空の小説だよね。書き出しだけを募集して」
若林正恭
①村田沙耶香「コンビニ人間」
②平野啓一郎「マチネの終わりに」
③角田光代「森に眠る魚」
若林「ママ友4〜5人くらいのグループ。そのママ友の歯車がだんだんこう噛み合わなくなっていって、それが最終的に大変なことになっていくという」
④ミシェル・ウエルベック「服従」
若林「2022年にフランスが、イスラム政権になっちゃうっていう。で、その知識人が急に違うこと言い始めるんだよね。人間の知識とか、哲学がいかにもろいか」
⑤山崎ナオコーラ「美しい距離」
若林「奥さんが病気になっちゃって。それで、病気が出てくる話って、良いところだけを取ってきたりとか、暗くなりがちだけど、でもそのズレに正直に向き合う」
カズレーザー「これはもう、タイトル1発勝負!僕、タイトル1発勝負本が好きで、マジでストーリー一切ないくらいの。全部例えで、何かを暗示しているんですけど、それすらも破綻している。でも、読めちゃう。世界観すごい。結構、人を選ぶんですけど、これオススメ」
②フィリップ・K・ディック「高い城の男」
- 作者: フィリップ・K・ディック,土井宏明(ポジトロン),浅倉久志
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 1984/07/31
- メディア: 文庫
- 購入: 17人 クリック: 230回
- この商品を含むブログ (127件) を見る
カズレーザー「巨匠ですね。SF界の巨匠」
③倉知淳「幻獣遁走曲」
カズレーザー「これは軽いポップなライトなミステリー。これあまり僕紹介したくなかったんですけど、倉知先生ってすげぇ面白いんですけど、全然働かないんですよ。この人、ほとんど本書かない。冷蔵庫が空っぽになるまで仕事しないって言われてる。だから、これで売れちゃうと、また面白いの書かなくなっちゃう。あまり紹介しづらいんですよ」
④佐藤雅彦+ユーフラテス「中をそうぞうしてみよ」
カズレーザー「これピタゴラスイッチ考えた人の出してる本で、木で出来た椅子の中身って、こうなっているよっていうのが。1回振りがあって、どうなっているんだろう?と想像した後、これ写る。自分の想像力に毎回挑戦されるみたいな」
⑤ショーン・タン「アライバル」
カズレーザー「これ大人向けの絵本なんですけど、絵がとんでもねぇ緻密。一切文字は出てこないんですけど。もう説明いらない、全員が感動できるくらい、めちゃくちゃ良い本」
自分の本棚を公開
本棚を見られることは
— ちっくたっく (@tikutikutiiku) 2016年11月10日
若林正恭「バカだから本読んでるのに、なにのバカかバレたくないじゃないですか?頭いい人は、本読まずにフェスとか行って、楽しく人生送れるじゃないですか?それが出来ないバカだから、本読んでんのに」
もし1万円渡したら、どんな本を購入する?
本好きにとって憧れの大人買い、なにを選ぶのか?
①島田雅彦「虚人の星」
②戌井昭人「酔狂市街戦」
③筒井康隆「聖痕」
④中井三好「井上井月研究」
①川上未映子「あこがれ」
②高野秀行「謎のアジア納豆」
③西加奈子「まく子」
④綾辻行人「深泥丘奇談・続々」
⑤三崎亜記「メビウス・ファクトリー」
⑥山下澄人「鳥の会議」
①崔実「ジニのパズル」
②ミシェル・ウエルベック「地図と領土」
③五百田達成 堀田秀吾「特定の人としかうまく付き合えないのは、結局、あなたの心が冷めているからだ」
④蕎麦春秋
⑤窪美澄「よるのふくらみ」
⑥長嶋有「安全な妄想」
⑦日本史人物55人のひみつ
⑧池谷裕二「脳はなにげに不公平 パテカトルの万脳薬」
カズレーザー
①ギネス世界記録2017
②スタン・ラウラセンス「贋作王ダリ」
③トマス・ピンチョン「V.」
読書芸人大賞2016
読書芸人が今年発行された本の中から、各々、読んでもらいたい2冊をノミネート。その中から、4人の審議で大賞を決定。
①尾崎世界観「祐介
又吉「クリープハイプというバンドのボーカルの尾崎さんが書かれたんですけど、ご本人の本名なんですよ、祐介というのが。自分の体験をもとに書いて、売れないバンドマンが色んな世の中に対して、こう腹立っていることとか、苛立ちとか、焦燥みたいなものを描いていっている」 「すごいオススメの青春小説ですね」
②西加奈子「まく子」
①木下古栗「グローバライズ」
②天久聖一「挫折を経て、猫は丸くなった。」
①平野啓一郎「マチネの終わりに」
②今村夏子「あひる」
若林「これまだムックなんですけど、単行本化されていないんですけど、今村夏子さんの『あひる』っていう。あひるを夫婦が飼い始めるんですよ、小屋で。したら、小学生とかが見に来るようになる。それから、なんかちょっとずつおかしくなっていくんですよね。もうすごくセンスがみずみずしくて、すごい新鮮で、初めておぎやはぎさんの漫才を見た時と同じ気持ちになった。うわ〜すげぇ!なんかおもしれぇみたいな」
カズレーザー
①若竹七海「静かな炎天」
カズレーザー「若竹先生、本当にめちゃくちゃ面白いんですけど、なんかすげぇブレイクしていないのが、ずっともどかしかったので、絶対紹介したかった。女性の探偵モノ。ハードボイルド探偵モノなんですけど、全部の事件の原因が、人間がみんな持っているちょっとした悪意とかなんです」「後味が基本的に悪い。それが癖になる」
②平山夢明「ヤギより上、猿より下」
そして、大賞は…
ノミネート作品全てでした!!
以上が、アメトーーク!「読書芸人」で紹介された全ての本です。
どの作品も魅力的で、少しずつでいいから、読んでいこうと思いました。
とりあえず、文庫化されるまで待っていたのですが、「コンビニ人間」を買って帰りたいと思います。